敦煌の砂の収集中国にこんな仕事があったとは…


中国のシルクロードに栄えた敦煌。日本人の旅行者が敦煌のラクダ飼いと一緒にラクダに乗って話を読んだことがあります。ツアー旅行で敦煌に行けば、砂山が有名な観光地に連れて行ってラクダに乗せてくれます。

ラクダとシルクロード、日本人は西域への憧れを抱いて敦煌へ行くのかもしれません。

シルクロードの街と聞けば、ごちゃごちゃした狭い道や崩れかけた古い家、吹き付ける砂嵐を想像しませんか?しかしこの砂漠の街は車の走る道路が日本よりも広く、しかもまっすぐに舗装されていて、道に並ぶ建物も近代的です。旅行者のホテルも他の都市と大きな違いはないでしょう。もちろん道をラクダが歩いていることもありません。

これは30年ほど前の洪水で街が破壊され、その後に新しく街が作り直されたからだと聞きました。本当かどうかは知りませんが、その説明を聞いて想像とまったく違う街の風景に納得したものです。

舗装された道を歩いていると所々に砂の山がありました。私が見たのはひざくらいの高さのある砂山でした。これは街の人が道路にたまった砂をほうきで掃き集めたものですが、これが大きな交差点の各所にあるのです。初めて見た時はいったい何のためにあるのか不思議でした。敦煌の習慣なのか、何かの仕事で使うものなのか。

見ていると日本のゴミ収集車に似た車がやってきました。そして砂の山を車に入れて持って行きました。彼らがどうやって砂を集めたのか記憶にありませんが、その砂をまた砂漠に捨てに行くのだろうと想像して、不毛な仕事だと感じたのを覚えています。

敦煌は砂漠に囲まれた街ですので、いつも砂が飛んでくるのでしょう。その砂を回収した車が街はずれの砂漠に捨てに行くというのはあくまでも私の想像ですが、それ以外の方法があるとは思えません。

砂をそのままにしておくと街が砂に飲み込まれてしまうのでしょうけれど、根本的な解決法のない問題ですので、終わりのない仕事にため息が出てしまいます。

砂漠という言葉はどことなく優雅でロマンチックな響きがありますが、現実の生活はそんなに甘くはないのですね。